特殊清掃

 

特殊清掃とは・・・・・

特殊清掃業とは、清掃業の一形態である。一般には、Crime Scene Cleaners(事件現場清掃業)等とも呼ばれる清掃を指すことが多く、事件、事故、自殺等の変死現場や独居死、孤立死、孤独死により遺体の発見が遅れ、遺体の腐敗や腐乱によりダメージを受けた室内の原状回復や原状復旧業務を指す。

①どんな人がやっているの?

特殊清掃作業をしているのは、遺品整理業者、ハウスクリーニング業者やリフォーム業者が行っています。 警察や葬儀社等からの依頼を個人で請け、特殊清掃だけを行っている人もいます。 孤独死のような凄惨な現場の「重さ」を理解することが難しい仕事です。特殊清掃作業では、感染のリスクや作業効率を考慮して防護服を着用し、防毒マスクを着用して作業を行います。 近隣への臭いの事も考え、真夏であっても死臭が充満した部屋の臭いを外に出さないように窓は開けれません。エアコンも臭いが機械に付着してしまうので、基本的には動かしません。 防護服を着用しての真夏の作業は、サウナスーツを着用して作業しているのと同じで過酷です。それに耐えうる体力と、凄惨な状況に耐えられる精神面での強さが求められます。

現場で注意するポイント

•感染の危険
•二次被害
•施工の仕方
•価格設定

③感染の危険

孤独死、事故死、病死があった部屋に見積りや作業で入る時に、故人の死因までの情報を知る事はほとんどありません。
お亡くなりになった方が重篤な感染症を患っていた、という可能性も0ではないのです。ですから消毒剤散布、防護服、防毒マスク等十分な対策を行ってから作業に移る必要があります。
亡くなられてから数時間で、腸内細菌が有機物の分解を始め腐敗ガスを発生させます。
死後3日も経てば蛆虫等の害虫が発生します。
ハエやゴキブリにより体液の汚染箇所は広がり、二次感染の危険性が高まります。

④二次被害

現場の窓を開けてしまうと近隣に死臭をまき散らしてしまいます。ハエのような害虫が近隣を襲う等周囲に多大な被害を与えてしまいます。近隣住民の方には、絶対に二次被害を与えてはいけません。作業に入る前には、必ず文章投函やあいさつ回りを行います。

⑤適切な施工・価格設定

賃貸住宅(アパートの集合住宅)の場合、体液が階下の部屋まで染み込んでしまうこともあります。
あまり知らない業者や適当な業者は、体液がある箇所の見た目だけしか清掃、工事をしません。
その後はオゾン脱臭機を長時間稼働させれば消臭ができると思ってます。
見た目が綺麗でも体液が染み込んでいる場合、臭いは滲み出てきてしまいます。
臭いの元が取り切れていなければ、オゾン脱臭をどんなに長時間行っても臭いは消えません。
オゾン脱臭機を無意味に稼働させていると価格が上がります。
適切な施工をしなければ作業時間が増え、無意味に価格が上がってしまいます。
これでは特殊清掃人の価値が無いと思います。適正な施工を行い、価格設定を行いましょう。

 

※これより下は、特殊清掃時の写真を掲載しております。

 心臓の悪い方や精神疾患のある方は、閲覧をお控え下さい。